FACT FULNESS

Book

末期の膵臓癌を患いながらも私たちに届けてくれた魂の一冊。
残念ながら、執筆中にハンス・ロスリング氏はこの世を去ってしいましたが、彼の情熱は世界中の人々に届いています。
ビル・ゲイツ、バラク・オバマ元大統領も大絶賛。世界で200万部。売れてますね「FACT FULNESS」。読了したので感想を書きたいと思います。

世界を正しく見る

「FACT FULNESS」は私たちに、「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」を授けてくれます。

著者ハンス・ロスリングは次のように述べています。

「事実に基づいて世界を見られれば、人生の役に立つし、ストレスが減り、気分も軽くなっている。」

ドラマチックすぎる世界の見方

瞬時に何かを判断してしまう本能と、ドラマチックな物語を求める本能が、「ドラマチックすぎる世界の見方」と、世界についての誤解を生んでいます。多くの人が、ありのままの世界を見ることができていないのです。

「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう。」

メディアではこのように報道されるし、人々に染みついている考えかたなのではないでしょうか。これが「ドラマチックすぎる世界の見方」である。この考え方は精神衛生上よくないし、そもそも正しくないのです。

世界の平均寿命」、「自然災害で毎年亡くなる人の数の変化」、「世界の人口分布」など、あなたは正しく答えられますか?

ドラマチックな本能を抑える術

この本では、ドラマチックすぎる話を認識する術と、あなたのドラマチックな本能を抑える術を学べます。以下に示す、10の本能に触れています。

分断本能
ネガティブ本能
直線本能
過大視本能
パターン化本能
宿命本能
単純化本能
犯人探し本能
焦り本能

おわりに

私は、この本を読んであまりにも多くの思い込みをしていたんだと気づかされました。同時に、データに基づいて世界を見ることが、こんなにも心をお温めてくれるとは思いませんでした。

まさに世界標準の現代社会の教科書です。
「FACT FULNESS」を読めば心を穏やかにしてくれます。
正しくありたいと思う人へ。
世界の見方を変える準備ができた人へ。
感情的な考え方をやめ、論理的な感ん変え方を身に付けたいと思う人へ。
謙虚で好奇心旺盛な人へ。
驚きを求めている人へ。