「Think clearly」 心の断捨離術
Clearに生きる
テクノロジーが発展し、私たの生活には情報が溢れかえっています。ひと昔では考えられないほど、私たちの生活は便利で豊かなものになっています。しかし、どこかモヤモヤとしたものを抱えながら生きている人は多いのではないでしょうか。
恒常的な不安感は慢性的なストレスにつながり、私たちの寿命にまで影響を与えます。ストレスを抱えていると、間違った判断をしやすくなるばかりか、病気になってしまうこともあります。
私は、令和元年最も売れたビジネス書(honto調べ)ということで、思わず手に取ったロルフ・ドベリ著「Think clearly」を読んで、日々のストレスから解放され、 すっきりとした思考になりました。
「この複雑な世界を生き抜くための、鮮明な指針」を授けてくれます。
今回の記事では、「Think clearly」を参考にしつつ、ストレスの節約、ネガティブな感情の手放し方に焦点を当てて記事を書きたいと思います。
「Think clearly」ってどんな本?
「Think clearly」は「最新の学術研究から導いた、より良い人生を送るための思考法」を記した本です。
心理学、行動経済学、哲学、投資家や企業家思想を紐解き、「52の考え方」にまとめ上げています。ドベリは、この「52の考え方」を「思考の道具」と表現しています。
「もっと自分を大切にしていいんだよ」と励ましてくれているように感じました。
アタラクシア
ギリシアの哲学者たちは、ネガティブな感情を取り除いた心の状態を「アタラクシア」と読んでいます。落ち着き、心の安らぎ、揺るぎのなさ、冷静さ、平静さを表す言葉です。
「ミニマリスト」って流行ってますよね。身の回りの物を厳選し、必要な物だけに囲まれて暮らす人のことをミニマリストと言います。モノや生活の無駄を省き、シンプルにすっきりと過ごすことができます。
思考や感情にも同じことが言えるのではないでしょうか?
ストレスや、ネガティブな感情を手放すことでシンプルに考えることができます。もちろんそういったものと全く向き合わない訳ではなく、ルールや解釈を決めて、ストレスを節約しましょう。
なんでも柔軟に修正する
計画を修正することに抵抗ありませんか?
私はありました。計画を修正するということは、「計画が間違っていた証拠」のように感じるからです。新しく始めたことの挫折の原因にもなります。どんなに些細な計画でも、当初立てた計画通りに実行できることはほとんどありません。
大切なのは修正力を身につけることです。
ここで重要なのは、「計画通りに物事が進んでいなくても決して悲観的にならなくて良い」ということです。悩んでる暇があったら、早く軌道修正したほうがいいです。目標に向かって持続的に軌道修正をほどこすのが正しいやり方です。
5秒で決断する
行きたくない飲み会や遊びに誘われた時って地獄ですよね。参加したらもちろんストレスを感じますし、断る時もストレスを感じます。
人間には、「好かれたい」という本能があります。誰かから好意を受け取ると、その人にお返しをする義務があるように感じてしまい、依頼や誘いを子取れなくなってしまいます。
今日から、依頼を受けたとき、飲み会の誘いを受けた時など、5秒以内に決断するようにしましょう。5秒過ぎたら「ノー」です。私も実践しています。実践してから、「断る」ことに対するストレスを節約することができるようになりました。断られたからといって、すぐに「人でなし」と決めつける人はほとんどいません。
古代ローマの哲学者は次のように書いています。
「あなたに何かを頼もうとしている人たちはみんな、あなたから時間や自由な意思を奪おうとしているようなものだ」。
アポなしの電話に出ない
LINEやメールで済ませられるようなことをわざわざ電話してくる人いませんか?これ、結構ストレスですよね。他のことはできなくなるし、人気のないところに移動したりしなければなりません。強制的に時間を奪われます。
私は基本アポなしの電話には、1回目は出ないようにしています。重要な連絡だと30分以内にもう一度かかってきます。しかも今の時代、突然電話で重要な連絡してくることってあんまりないですよね?かけてきている相手にもよると思いますが。
私も何年か実践してますが、困ったことは一度もありません。電話に対するストレスからも解放されました。
自分の人生に集中する
自分と波長の合わない人とは関わらなくていいです。自分以外の性格は変えられません。人間関係がうまくいかない時は、それが自分の課題なのか、相手の課題なのかよく考えましょう。もしうまくいかない原因が、相手の課題なら距離を取りましょう。その人が変わってくれるのを待つのはやめたほうがいいです。
あなたが本当に重要な役割を担っているのは、あなたの人生だけです。
自分の人生に集中して、ストレスを節約しましょう。
「能力の輪」と「尊厳の輪」を意識する
「能力の輪」は「できること」と「できないこと」、「尊厳の輪」は「やりたいこと」と「やりたくないこと」のイメージです。輪の内側が「できること」「やりたいこと」です。この2つの輪を意識しましょう。
「能力の輪」や「尊厳の輪」の依頼や誘いは「イエス」。そのほかは「ノー」です。
終わりに
「Think clearly」是非読んで欲しいです。